2022年 国際的データマイニング・コンテストで世界第7位に入賞
弊社、株式会社金融エンジニアリング・グループ(本社: 東京都中央区、代表取締役社長: 清水 晋一、以下「FEG」)が、データマイニングの世界大会であるKDDCupにおいて第7位となりました。
KDDCup(Knowledge Discovery and Data Mining Cup)は、コンピューターサイエンス分野で最も古く権威ある競技会のひとつです。直近では2019年に第5位(過去には第2位を2回獲得)となりましたが、今回は弊社社員(田村憲利)の単独参加による入賞となりました。
今年の課題である風力発電量予測(Wind Power Forecasting、以下「WPF」)は、「134基の風力発電機をもつ発電所の向こう48時間の発電量を10分間隔で正確に予測せよ」という内容でした。もしも電力需要に対し風力発電量の低下などにより供給不足が予想される場合、休止している火力発電を十分なリードタイム(石炭火力では6時間以上)をもって起動する必要があります。
WPFは安定した電力供給のために、最も重要な問題の1つとして広く認識されており、データマイニングや機械学習の分野では、予測問題についての研究が爆発的に増えています。
田村が入賞したPaddlePaddle部門では、主催者の中国検索大手Baidu(百度)が開発した「PaddlePaddle」(PArallel Distributed Deep LEarning)を深層学習プラットフォームとして使用し、課題解決策を実装しました。田村はそこで深層学習の最新技術の一つである「GNN」(Graph Neural Network)による時空間モデルを使い、これに時系列データ予測に優れるLSTMモデルを併用することで、予測精度を向上させることができました。
FEGは世界トップレベルのデータマイニング技術を活かし、これまで金融分野を中心に調査、分析、コンサルティングといったサービスを提供して参りました。今回の入賞で駆使した深層学習については近年では知見や事例が増えており、さらなる分野へのビジネス展開も積極的に推進してまいります。
FEGはこれからも、IoTやビックデータを含めたデータ分析サービスおよび統合マーケティング基盤の構築サービスを提供し、お客様の既存ビジネスの革新的な進化や新たなビジネスの実現を強力にサポートして参ります。